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十九歳の潤間さやかは、中学時代、卒業証書の受け取りを拒んだだめ「中学中退」という立場だった。義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生きづらくさせていた。しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな理由で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。二十歳の春、さやかは河堀夜間中学への入学を果たす。同級生には、中国残留孤児だった蕗子や、在日の正子ハルモニ、戦災孤児だった遠見など、さまざまな事情で小学校すらも通えていなかった者も多い。ここでは、受けて当然の「義務教育」から零れ落ちたひとびとが、文字や言葉、知識を学び、新たな明日を信じて生きていた。河堀夜間中学で生徒として過ごす日々が、学校への不信、親への不信で雁字搦めだったさやかの心を解きほぐしていく。やがて、さやかには密かに叶えたい、という夢が芽生え始めるのだが……。
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出版社からのコメント
十九歳の潤間さやかは、中学時代、卒業証書の受け取りを拒んだだめ「中学中退」という立場だった。義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生きづらくさせていた。しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな理由で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。二十歳の春、さやかは河堀夜間中学への入学を果たす。同級生には、中国残留孤児だった蕗子や、在日の正子ハルモニ、戦災孤児だった遠見など、さまざまな事情で小学校すらも通えていなかった者も多い。ここでは、受けて当然の「義務教育」から零れ落ちたひとびとが、文字や言葉、知識を学び、新たな明日を信じて生きていた。河堀夜間中学で生徒として過ごす日々が、学校への不信、親への不信で雁字搦めだったさやかの心を解きほぐしていく。やがて、さやかには密かに叶えたい、という夢が芽生え始めるのだが……。